Monday, April 27, 2009

自死遺族サポートグループのお知らせ

さてこの度、自死遺族(自殺で親族を亡くされた方々)のためのサポートグループを始める事にしましたのでお知らせ致します。
(自殺は反社会的行為というニュアンスがあるため自死という単語を使っています)

みなさんもおそらくご承知の通り、日本では年間三万人以上の方が自死で命を落としています。遺族は自死により多大な精神的ストレスを経験し、自死の影響を時には何年も引きずることは稀ではありません。そして自死という特別な状況のため、誰にも話を出来ず孤独のうちに苦しむ方が多くいらっしゃいます。さらに、横のつながりの薄い異国の地ニューヨークにおられる自死遺族の方々の心の負担は日本にいる方々よりさらに大きい可能性があります。

このグループは同じ様な境遇を経験している遺族の方々が、ニューヨークでお互いを理解し支え合える場を提供するために創られました。

なお参加費は無料です。

1人でも多くの遺族の方がこのサポートグループを通して、なかなか他の状況では話せなかった自死にまつわるお話を似た境遇の仲間達とシェアしていただけたらと願っています。

***********************
自死遺族のためのサポートグループ
Japanese Survivors of Suicide Support Group (JSOS)

自死遺族(自殺で親族を亡くした方々)のためのサポートグループを月一回の割合で開催する。参加費は無料。参加希望者は事前連絡が必要。毎月第3金曜日の6時半から8時までルーズベルト病院内にて。秘密厳守。匿名参加も可。第1回目は6月19日。

会場:ルーズベルト病院 Roosevelt Hospital
1000 10th Ave (between 58th and 59th St) 6th floor, Manhattan
問い合わせ:花川ゆう子 (臨床心理士)(212)523-4028 (直通) info@flowerrivers.com

ドクターワイス前世療法を語る (最終号)

前回からの続き: ドクターワイスは日本人に向けてのメッセージで、 禅で教えるようにバランスと調和をもっと生活に取り込み、心の内側への旅も大切にして欲しいと語った。彼は現代の日本人は働きすぎて日本独自のスピリチュアルなルーツを忘れがちなのではないかと心配する。

どうしてバランスが大切だと思われますか?

BW:バランスは人生すべての要素を高い視点から見させてくれます。長時間働くだけでなく時間を遊びや内省にも使うこと。時間の使い方は食事と同じです。食べ過ぎてもいけないし、食べなさすぎてもいけない。その中間の正しいバランスを探す事ですね。極端に走らないで、すべてにバランスを見いだす。バランスとハーモニーがあるところには、安らかさがあります。安らかに感じるとき、あなたの健康は肉体的にも感情的にも改善します。中道を見つけることが私の意味するバランスです。

人々はがむしゃらに働かなくてはゴールを達成出来ないと考えがちです。そのような人々がどのように中道を見つける事が出来るでしょうか。
BW:簡単なことではありません。でも私が禅の本を読むと、ほとんどの書き手は日本人です(笑)。ですから、答えはそこにあるのです。 私よりももっと賢い禅のマスターが昔いたのです。もし禅の本が複雑すぎるなら鈴木大拙の本を読みなさい。彼は近代的な書き手なので、禅のコンセプトを美しく分かりやすく書いています。彼はバランスとハーモニー、マインドフルネスについて書いています。マインドフルネスのコンセプトは禅のものですが、それはすなわちこの今の瞬間にいなさい、というものです。この瞬間の安らかさを感じなさということです。 
 禅の話を一つしましょう。マインドフルネスとは一杯のお茶をゆっくり味わいながら飲むようなものです。あなたが完全にこの今の瞬間にいるとき、あなたは飲んでいるお茶の甘み、味、そしてお茶の香りを楽しむ事が出来ます。もしあなたが過去の出来事をくよくよ悩んだり、将来の事を不安に思っていたら、茶碗を見下ろしたとき茶碗が気がつかないうちにからっぽになっているのに気づくでしょう。お茶を飲んだにも関わらず、お茶の匂いをかぎもしなかったし、味を味わいもしなかったわけです。でももし今の瞬間に完全にいることが出来たらお茶を存分味わって楽しむ事ができるのです。幸せが存在する唯一の場所は、今の瞬間だけなのです。      
 このお茶の話は人生のメタファーです。あなたが人生を楽しめるのは今の瞬間以外にはありません。この話はおそらく日本で生まれたものでしょう。これが私の言っているバランスとハーモニー、そしてどのように人生を楽しむかということをうまく表しています。すべての答えは今この瞬間にあるのです。