Thursday, November 27, 2008

ドクターワイス前世療法を語る 3

月刊誌アメリカンドリームの連載3弾目です。


ドクターワイス前世療法を語る 3
世界的なベストセラー「前世療法」、「魂の伴侶~ソウルメイト」などを数々発刊しているブライアン・ワイス精神科医はヒプノセラピー(催眠療法)を使いクライアントを前世に退行させることで現在抱える問題の改善を目指すという前世退行催眠を発案した第一人者。スピリチュアルの世界で彼を知らない人はいないだろう。
*前回からの続き:ドクターワイスは精神科医としての社会的信用を失いかねない前代未聞の「前世療法」の出版に踏み切った。その決断の背後 には、彼自身生後間もない赤ん坊を亡くしており、前世退行中彼に伝えられたあの世からの衝撃的なメッセージに癒された体験をしていたからなのだった。

- 先生はソウルメイトについて本をお書きになりましたが、ソウルメイトとは何ですか?

BW:ソウルメイトは前世で会った事のある魂のことを指しています。
いつも恋愛関係とは限りませんが、恋愛関係であることもあります。例えば、ソウルメイト同士が前世で親と子であったり、師弟関係であったりすることもあります。前世で会ったことのある魂は違う肉体を持ち違う時代に生きてはいても、今生で会っ た時にそれと分かるものです。自分のソウルメイトと会ったらそのコネクションを心で感じるはずです。突然、親しみの感情が湧きあがってきたりだとか、意識 のレベルの深い場所で、今出会ったばかりの人をずっと昔から知っているという気がしたりすることがあります。そうした場合は、直感的に何を言えばいいの か、とか相手の反応の仕方も「分かる」こともあるのです。どのようにして自分のソウルメイトを見つけだし、それを認識し、行動を起こしていくかということ は、私達の人生に置いて最も重要なことだと思います。

-どうしてソウルメイトと知る事が大切なのでしょう。

BW:時に理性では理解し難い人間関係のパターンを説明してくれます。例えば今週前世退行トレーニング中に起こったことで、美しい話があります。生徒のなかに、彼が癌の告知を受けた直後、彼の妻が彼の元を去ってしまったという人がいました。それは彼にとって非常に辛い出来事でした。癌の告知を受け、彼が最もサポートを必要としている時に彼女は家を出て行ってしまったからです。彼女は手紙も残していきませんでしたから、彼女が家を突如出ていった理由は不明でした。彼は動揺し、落ち込み、鬱になり、怒りをかかえていました。そんなつらい体験をしながら、やっとの思いで私のトレーニングに来られたのです。彼はトレーニング中、前世退行をして前世の記憶を思い出しました。すると、1860年代の南北戦争の時の記憶が蘇ってきました。その前世で彼と妻は熱烈に愛しあう婚約者同士でした。あの時代はまだしきたりが厳格でしたから、2人は婚約をしてからも長い間結婚するのに相応しい時期をじっと待っていました。彼はその人生で男性で、兵士として戦場に送られていました。そして戦争のさなか彼は銃に撃たれて殺されてしまうのです。彼女は彼が撃たれた時、近くにいました。肉体が死んだ後、彼の魂は自分の亡骸の上方から彼女を見ていました。彼女は動揺し、深く悲しんでいました。彼女は愛していた彼が結婚を目前に殺されてしまったのことで、打ちひしがれ、悲嘆にくれていました。そんな彼女の深い嘆きを見て、彼はどうして今生で妻が癌の告知直後に彼のもとを去ったのか理解し始めたのです。彼女は今生でまた彼を失うことに耐えられなかったのです。このような事情を知ったとき、彼の中に妻に対する共感が産まれてきました。そして彼は彼女のことを許せるようになったのです。このようにソウルメイトを思い出す事は助けになります。ソウルメイトとの過去を知ることで前に進む事ができるようになります。許しがたきを許すことができるようになるのです。(続く)

略歴
Brian Weiss, M.D. 精神科医: コロンビア大学卒業後、イエール大学医学部医学博士号を取得。FL州マウントサイナイ病院の精神科部長兼マイアミ大学医学部精神科の教授を勤めた。今までに8冊の前世療法の本を出版。現在は、個人開業を離れ前世療法のワークショップを世界各国で行っているwww.brianweiss.com
花川ゆう子 Ph.D. 臨床心理学者:NYU修士課程卒業後、アデルファイ大学臨床心理科博士課程修了。現在セントルークス病院の外来精神科クリニックで勤務。個人開業では従来の心理療法にヒプノセラピーを織り交ぜたホリスティックな治療を行っている。www.flowerrivers.com
写真・構成 板越ジョージ

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